イグナトヴァは偽の暗号資産「ワンコイン」を使い、世界の投資家およそ350万人以上から、2017年までに40億ドル(約6400億円)以上もの金を騙し取った罪に問われている。残念ながら、日本にもワンコインの餌食となった被害者も出ている模様だ。
イグナトヴァは米国で2017年10月、大規模詐欺容疑で起訴された。その後、ブルガリアの首都ソフィアからギリシャのアテネに渡航したのを最後に忽然と姿を消し、以来行方がわかっていない。
2022年、イグナトヴァは米連邦捜査局(FBI)最重要指名手配リストのトップ10に加えられた。当初の報奨金は10万ドル。その後25万ドルに上がり、手配されてから2年余りたった今回、その20倍の500万ドルへと大幅に引き上げられた。FBIの手配書には、同容疑者が武装した護衛、または同行者と行動を共にしているとみられ、整形などにより外見を変えている可能性も指摘されている。
現在までに532人の指名手配犯が最重要指名手配リスト入りし、そのうち9割以上の所在が確認されている。イグナトヴァは現在のリストで唯一の女だ。FBIが最重要指名手配のトップ10リストを公開し始めた1950年以来、女はわずか11人しかいない。
イグナトヴァ以外の女はほとんどが米国人か在米歴などがあり、殺人や誘拐などの凶悪犯罪で手配されている。これに対しイグナトヴァの罪は通信詐欺、電信詐欺、マネーロンダリングなどだ。
指名手配犯がこのリスト入りするには、犯罪歴の長さに加え、危険度にも基づいているのだという。後述の通り、イグナトヴァの周辺にはブルガリアなどの裏社会との繋がりも指摘されている。
続きを読む
Source: コイン速報 | 仮想通貨・暗号通貨・暗号資産ニュース