資産運用会社グレースケールは2025年第1四半期に注目すべきトークンとして、人工知能(AI)プラットフォームや分散型金融(DeFi)アプリケーションのトークンを複数追加した。12月30日のリサーチノートで発表された。
四半期ごとに更新されるこのリストには、新たにハイパーリクイッド(HYPE)、エセナ(ENA)、バーチャルズ(VIRTUAL)、ジュピター(JUP)、ジト(JTO)、グラス(GRASS)が含まれるようになった。
これらの新しい追加は、米国の規制環境の改善、分散型AIの進展、そしてソラナエコシステムの成長という3つの業界トレンドのいずれかから恩恵を受けていると、グレースケールは述べた。
バーチャルズとグラスはAIプラットフォームであり、ハイパーリクイッドは高性能なレイヤー1(L1)ネットワーク、エセナ、ジュピター、ジトはDeFiアプリである。ジュピターとジトはソラナネイティブだ。
「新しいテーマに加えて、前四半期からのテーマであるイーサリアムのスケーリングソリューション、トークン化、分散型物理インフラネットワーク(DePIN)についても引き続き注目している」とグレースケールは語った。
これらのテーマは、オプティミズム(OP)、チェーンリンク(LINK)、ヘリウム(HNT)の継続的な採用によって表されているという。
グレースケールは、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)、スイ(SUI)などのスマートコントラクトプラットフォームが「デジタル資産業界で最も競争の激しい市場セグメントかもしれない」と述べている。
代替L1ブロックチェーンネットワークの増加が、2024年にイーサリアムがほかのネットワークよりもパフォーマンスが低かった理由の一部を説明しているとグレースケールは付け加えた。
業界トレンド
ドナルド・トランプ氏の選挙勝利後、仮想通貨は大きな利益を上げた。多くの人が彼の勝利が業界に利益をもたらすと予想しているからだ。トランプ氏は、主要な規制機関に仮想通貨に友好的なリーダーを指名し、米国を「世界の仮想通貨の首都」にすると約束している。
DeFiは利益を得るだろうし、ステーキング、現実世界資産(RWA)のトークン化、エージェントAIが採用を促進すると、業界の幹部たちは12月にコインテレグラフに語った。
「トランプ氏の勝利により、年末までに米国がこの分野で世界のリーダーになると私は楽観している」と、Web3決済会社ジーブのラジ・ブラームバットCEOは語った。
特にソラナ上のDeFiアプリが好調だ。DefiLlamaのデータによれば、TVLは今年1月の約15億ドルから12月には85億ドル近くに増加している。ジトは、ソラナのステーキングプールであり、11月と12月に優先手数料とチップから月間収益1億ドル以上を記録した。
一方、「AIエージェントは分散型コミュニティ内でより重要な役割を果たすと予想されている」と、RaiinmakerのWeb3 AI開発者であるJ.D.セラフィン氏はコインテレグラフに語った。仮想通貨のステーキングとオンチェーントレーディングは、初期のAIユースケースとして浮上すると、幹部たちは予測する。
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Source: Rippleリップル)仮想通貨情報局