仮想通貨市場に新たなミームコインが続々と登場する中、ドージコイン（DOGE）はその強固なコミュニティの存在によってほかのコインと差別化している。しかし、アナリストたちはDOGEがこのサイクルで1ドルに到達するというトレーダーの期待に懐疑的だ。
1ドルという価格は、2021年5月のドージコインの最高値0.73ドルから36％の上昇に相当し、現在の価格0.16ドルからは525％の上昇を意味する。
先週、DOGEは2.58％の上昇を記録したが、同時期における他の大型ミームコインと比較すると上昇率は見劣りするものだった。コインマーケットキャップのデータによると、時価総額で次に大きな3つのミームコインは過去7日間で顕著な上昇を見せた。PEPE（PEPE）は43％、シバイヌ（SHIB）は17.42％、ドグウィフハット（WIF）は14.43％の上昇だった。
「DOGEはこの分野で最も循環的なアルトコインの1つだ」とトレーダーのレクト・キャピタル氏はコインテレグラフに語り、他のミームコインの人気上昇が最大のミームコインに対する投資家のセンチメントに大きな影響を与えることはないだろうと付け加えた。
オーストラリアの暗号資産取引所Swyftxのリードアナリスト、パブ・フンダル氏はより懐疑的な見解を示し、「DOGEには巨大なユーザーコミュニティがあるが、価格が急騰すると長期保有者からの大規模な売りが起こるかもしれない」と語った。
「多くは2021年にDOGEを購入し、現在含み損を抱えている何百万人もの小規模投資家の意思決定にかかっている」とフンダル氏はコインテレグラフに述べ、「これらの人々が利益を確定させようと決めた場合、売り圧力が高まる可能性がある」と懸念を示した。
フンダル氏はまた、ドージコインが「前回のサイクルのような取引の深さを見せていない」と指摘した。デリバティブ市場だけでも、4月初めから建玉（OI）が56％減少した。4月1日には21億5千万ドルだったが、現在は9億2872万ドルにまで減少した。
デリバティブ活動の減少にもかかわらず、レクト・キャピタル氏は「DOGEチャートの周期性」を根拠に、ドージコインが今サイクルでおそらく1ドルに達するだろうと主張した。
彼は、ドージコインが「歴史的な遺産」を持ち、トレーダーがソーシャルメディアで頻繁に指摘するように予測可能なサイクルを持っていると言う。
レクト氏はまた、億万長者イーロン・マスク氏のソーシャルメディア投稿が価格の触媒となる可能性を指摘し、マスク氏は依然として「ドージコインに非常に興味を持っている」と主張した。
4月17日以降、マスクは定期的に有名なDOGEインフルエンサーであるDogeDesigner氏とX上でやり取りをしている。
しかし、最近マスクは仮想通貨に対する関心が若干薄れているかもしれないことをほのめかした。「暗号資産についてはほとんど時間を費やしていない。ほとんど考えていない」とマスクは2023年12月、アーク・インベストのCEOキャシー・ウッドとのXスペースで語った。
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Source: Rippleリップル）仮想通貨情報局
