- 2020年はゴールド(金)がビットコインを牽引した。同年8月にゴールドが過去最高値を更新し、12月にはBTCも追随した。
- ゴールドは過去7営業日の間に、ETFに100万オンス以上の資金流入があり、これは2022年10月以来の最高額だ。
- アメリカのビットコイン現物ETFには、過去7営業日の間に20億ドルの資金が流入した。同時に、ブラックロックのIBITには、同期間に17億ドルの純流入があった。
時価総額が最大の暗号資産(仮想通貨)がいつ史上最高値を更新するかについての洞察を求めるビットコイン(BTC)トレーダーは、取引画面でゴールド(金)の価格チャートを表示することを検討すべきだ。2020年のデータによると、ゴールドの強気相場が勢いを失うと、ビットコインが新たな高値を更新する可能性が高いことが示唆されている。
ビットコイン価格は、4月以来、5万ドルから7万ドルの間の幅広いレンジを行ったり来たりしており、暗号資産特有の要因やマクロ要因が上昇を抑える傾向が続いている。一方、ゴールドは同期間に20%以上も急騰し、2700ドルを超える過去最高値を更新した。ゴールドは今年に入って37%上昇している。シルバー(銀)は10月22日に35ドルに迫り、12年ぶりの高値を記録した。年初来では43%上昇している。
このパターンは、ゴールドがビットコインの上昇を先導した2020年に類似している。
ゴールドは2019年末に1450ドルから上昇し始め、各国中央銀行による金融刺激策やCOVID-19によるロックダウンに先んじて上昇し、2020年8月には1オンスあたり2000ドルを超える過去最高値を更新した。
一方、ビットコインは、COVID-19による急激な下落を除いては、ずっと横ばい状態が続き、史上最高値の2万ドルをわずかに下回る水準で推移し、過去最長の調整局面を迎えていた。しかし、2020年後半にゴールドが反落すると、ビットコインは上昇に転じ、2021年3月までに1万ドルから6万ドル超まで急騰した。おそらくローテーションが起こったのだろうが、それでもビットコインはゴールドの上昇が止まるのを待っていた。
つまり、過去の傾向が当てはまるのであれば、ゴールドの上昇が一時的に止まれば、ビットコインの需要が高まる可能性が高いということだ。とはいえ、歴史が繰り返されるかどうかは依然として不透明であり、ゴールドは今のところ、上昇トレンドの終息や需要の減速の兆候は見せていない。
Bold Reportによると、ゴールドの高騰はゴールドETF(上場投資信託)への資金流入によってもたらされたもので、流入うは7日で100万オンスを超えている。これは、2022年10月以来、7日間におけるETFへの流入量としては最高額だ。これらの流入資金のほとんどは、主にアメリカの個人投資家が利用しているゴールドのファンドであるSPDR Gold Sharesが獲得しており、7月以来、毎月大量に蓄積されている。
アメリカで上場しているビットコイン現物ETFへの流入も増加している。ファーサイド(Farside)のデータによると、10月23日にはビットコインETF全商品で1億9240万ドル(約288億円、1ドル=150円換算)の純流入があった。ブラックロック(BlackRock)のIBITには3億1750万ドル(約476億円)の大量の流入があり、これまでの純流入総額は235億ドル(約3兆5250億円)となった。
ゴールドETFへの流入急増と同様に、ビットコインETFへの純流入額は過去7営業日で20億ドル(約3000億円)に達している。
しかし、流入額のすべてが方向性のある保有ではない。暗号資産インデックスプロバイダーのCFベンチマークス(CF Benchmarks)のCEOであるスイ・チョン(Sui Chung)氏によると、最近の流入額の60%は方向性のある保有であり、残りの40%はベーシス取引(現物ETFを購入すると同時に先物契約を売却し、価格が収束するのを待つ取引)によるものだ。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/258406/
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Source: Rippleリップル)仮想通貨情報局