- ビットフィネックスのアナリストは、市場に新たに追加されるBTCは1日あたり3000万ドルに減少する可能性があり、これはスポットETFへの1日平均流入額の5分の1だと見積もっている。
- ビットフィネックスは、投資家がコインを直接保管するケースが増えていると付け加えた。
暗号資産取引所ビットフィネックス(Bitfinex)のアナリストによる最新の予測によると、ビットコイン(BTC)の最近のマイニング報酬半減は、暗号資産(仮想通貨)の需要を供給の5倍にする可能性があるという。
日本時間では20日午前、マイナーに支払われるブロックごとの報酬が6.25BTCから3.125BTCに半減された。ビットフィネックスによると、報酬の半減は、毎日供給される新しいコインの想定価値が3000万ドル(約46億5000万円、1ドル=155円換算)まで下がる可能性があることを意味する。これは大幅な減少で、アメリカのスポットETFの1日の平均需要の5分の1に相当する。
「半減後の1日の発行率が低下していることから、市場に追加される新規供給(新規にマイニングされるBTC)はドル換算で約4000万ドル(約62億円)から5000万ドル(約77億5000万円)になると推定される。ビットフィネックスのアナリストは、CoinDeskと共有したレポートの中で、「特に小規模なマイナーが事業の閉鎖を余儀なくされる中、アクティブな供給と休止中の供給、そしてマイナーの売りを含めて、供給は時間の経過とともに1日あたり3000万ドルまで減少する可能性があると予想される」と述べている。
「ビットコインETFの1日の平均純流入額は、ここ数週間で流入が緩やかになり純流出になったことがあったにもかかわらず、1億5000万ドル(約232億5000万円)以上とその数字をはるかに超えている」とアナリストは付け加えた。
供給逼迫はすでに始まっている。Glassnodeのデータによると、半減期以降、毎日供給に追加される新しいコインの総数は、半減期前の4年間の平均約900BTCから450BTC(約3000万ドル)に減少した。
1月11日、アメリカで12のスポットETFの取引が開始され、投資家は暗号資産を所有することなくエクスポージャーを得ることができるようになった。ビットフィネックスは、ETFへのローンチ以来の1日平均の資金流入が今後数カ月間一定に保たれると想定している。
そうなるかどうかはわからないだが、マイナーの売りが鈍化する可能性はある。マイナー、つまりコインのミントを担当する事業体は、半減後の事業の持続可能性を確保するための設備のアップグレードのために、半減までの数カ月間に一定数のコインを売却した。Glassnodeが追跡したデータによると、半減までの6カ月間、マイナーに紐づくウォレットが保有するコインの数は1万8000BTC以上減少し、182万BTCになった。
ビットフィネックスによると、投資家がコインを直接保管する傾向が再び強まっており、市場の供給サイドが弱まっているという。
ビットフィネックスのアナリストは、「現在のオンチェーンデータは、取引所から流出が2023年1月以来のピークに達していることを示しており、多くの投資家が価格上昇を見越して保有資産をコールドストレージに移していることを示唆している」と述べた。
「一方、長期保有者による積極的な売りは、半減前の典型的な価格下落を引き起こしておらず、新規参入者がこの売り圧力をしっかりと吸収していることを示している」とアナリストは付け加えた。
ビットコインは報道時点で6万6600ドル付近で取引され、5日間で約5%上昇し、価格調整の予想を覆した。CoinDeskのデータによると、より広範な市場指標であるコインデスク20指数(CD20)は7%近く上昇している。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/230016/
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Source: Rippleリップル)仮想通貨情報局