- ビットコインのマイニング難易度が過去最高の92.6テラハッシュ/秒に達し、7月上旬から10%を超える上昇を記録。これにより、マイナーの運営コストが増加して採算性に負担をかける可能性がある。
- マイニング難易度の上昇はマイナーを財政的に圧迫し、コストを賄うためにより多くのビットコインが売却される可能性がある。だが、マイニング難易度とビットコイン価格には直接的な相関関係はないとの声もある。
- 次回のビットコインマイニング難易度調整は9月27日に行われ、77.12テラハッシュ/秒に下がるとCoinwarzは予測。
新たなビットコイン(BTC)を生み出すのに必要な計算能力が過去最高に急上昇し、マイナーにとって問題を引き起こし、価格に影響を与える可能性がある。
マイニング(採掘)難易度が11日遅くに92.6テラハッシュ/秒(TH/秒)に達したことをCoinwarzのデータが示し、1カ月で4単位、7月上旬から10%を超える上昇を記録。
難易度(テラハッシュで表される)は、ビットコインのようなプルーフ・オブ・ワーク(PoW)のブロックチェーン上のブロックを処理するために使用される計算能力を測定するもので、各ブロックの正しいハッシュを見つけるのにどれだけ時間がかかるかを概して示している。マイナーと呼ばれることの多い存在は、大規模なコンピューティングシステムを使用してブロックをマイニングし、ビットコインで報酬を得る。このビットコインは、コストを賄い利益をあげるために公開市場で売却される。
ネットワークは、2016ブロックごと、つまり約2週間ごとに、ブロックチェーン上で新しいブロックをマイニングする難易度を自動的に調整する。この調整は、マイナーの数と、ネットワークが使用する計算能力の大きさを示す合計ハッシュパワーに基づいている。
Coinwarzによると、次回のビットコインマイニング難易度調整は9月27日に行われ、難易度は92.67TH/秒から77.12TH/秒に下がると予測されている。
難易度の上昇による負担
マイニング難易度の上昇は、ビットコインマイニング企業が事業を継続するために必要なコストを大幅に増加させ、利益を減少させる可能性があり、すでに困難な環境にあるこうした企業に負担をかける。
「半減期後、多くのマイニング企業にとって収益は圧迫されている」とSOFA.orgのインサイト責任者、オーガスティン・ファン(Augustine Fan)氏は12日、テレグラム(Telegram)のメッセージでCoinDeskに述べた。「しかし、最近の売り圧力は、主に取引のロスカットとETFの資金流出によるものだと我々は考えている」と付け加えた。
BTC価格との相関関係
一方、一部のトレーダーは、ビットコインの値動きは、一般的な市場の状況やマイナーが難易度の上昇にどのように対処するかによって影響を受ける可能性があると述べている。
「マイニング難易度とビットコイン価格の間に明確な因果関係はない。マイニング難易度の上昇は確かにマイナーにストレスを与えるが、そのようなストレスにどのように反応するかは個々のマイナー次第だ」とPrestoのリサーチ責任者、ピーター・チョン(Peter Chung) 氏はテレグラムのメッセージでCoinDeskに語った。
「長期的に見れば、マイナーは装置をアップグレードしたり、他のコスト合理化策(より安価な電気代を求めるなど)を追求したりすることで、難易度の上昇に対処している。歴史的に平均すると、ビットコイン価格はこの特定の変数と意味のある相関関係を示していない」とチョン氏。
だが、Prestoのリサーチ・アナリスト、ミン・ジョン(Min Jung)氏は、市場全体のセンチメントによって売り圧力がかかる可能性があると指摘。
「株式が弱含みとなり、金融市場全体が弱含みの兆しを見せれば、後よりも今損失を被ったほうが良いという考えに駆られ、売り圧力につながる可能性がある」とジョン氏はメッセージで述べた。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/251122/
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Source: Rippleリップル)仮想通貨情報局