分散型ファイル共有プロトコルのファイルコイン(Filecoin/FIL)は、2023年はじめの大規模アップグレートを前に、年初からストレージ供給者が約7倍に増加した。

開発元Protocol Labsのコリン・エブラン(Colin Evran)氏は9月26日、この日スタートしたFIL Singaporeでストレージ提供者は毎月20%増加しており、最も活発なのは北米、韓国、香港と語った。エブラン氏によると、現在約7000人の開発者がファイルコインブロックチェーン上でアプリケーションを構築しているという。

暗号資産ファイルコイン(FIL)は、分散型ストレージシステム上でストレージの売買ができる暗号資産。ファイルコインのような分散型ストレージシステムは、ブロックチェーンデータそのものをAWS(アマゾンウェブサービス)のような中央集権的システムではなく、分散型ストレージに保存することによって真の分散型エコシステムを実現するといわれている。

Protocol Labsの創設者、ホアン・ベネット(Juan Benet)氏は、現在約2万人の個人ユーザーがファイルコインを使って5000万以上のデータオブジェクトを保存し、それらはすべてDapp(分散型アプリケーション)を動作させるために使われていると述べた。

さらに2023年初頭にはファイルコイン仮想マシン(Filecoin Virtual Machine:FVM)のローンチが予定されている。FVMは、開発者がファイルコインブロックチェーン基盤のDapp(分散型アプリケーション)開発に利用できるソフトウェアプラットフォーム、いわゆる「仮想コンピューター」だ。

Protocol Labsの開発責任者、モリー・マッキンリー(Molly Mackinley)氏によると、テストネットは11月28日にローンチ予定。マッキンリー氏は、レイヤー2のプロトタイプはすでに初期テスト段階にあり、ローンチ後はよりスケーラブルなブロックチェーンになると付け加えた。

暗号資産ファイルコインは26日朝時点で時価総額16億ドル(約2300億円)超、24時間で1.1%上昇した。

参考資料:https://www.coindeskjapan.com/161266/ 

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Source: Rippleリップル)仮想通貨情報局