シンセティックス創設者のカイン・ウォリック氏によれば、仮想通貨市場でのミームコイン取引は、分散型金融(DeFi)のトレーダーの流入を呼び込み、分散型取引所(DEX)にとって大きな価値がある。
ウォリック氏は「ミームコインは純粋な投機だという議論があるが、私の見解では投機は良いことだ。価値がある」とコインテレグラフに語った。さらに同氏は、ミームコイン批判者による実用性を生み出していないという主張に完全に賛同しているわけではないとも付け加えた。
ウォリック氏は「ミームコイン取引からDEXの取引高が生まれ、それに応じてDEXはより良いツールを構築する必要がある」と説明した。
「たとえ投資が実用性を持たない純粋な投機的な商品であっても、それを取り巻くエコシステムが形成され、そのお金の流れが生まれ、インフラへの投資へと流れ込むのは良いことだ」とウォリック氏はのべた。
ミームコイン取引は過去2ヶ月間で急増している。pump.funのようなトークン作成ツールがミームコインを簡単かつ安価に立ち上げることを可能にしており、多くのコインは中央集権型の取引所に上場する前に消滅するほど短命である。
ほとんどのミームコイン取引はDEXで行われている。DefiLlamaによると、3月の月間DEX取引高は2679億ドルに達し、前回の市場サイクルのピークだった2021年11月の2920億ドルに次ぐ、約2年半ぶりの高水準を記録した。
4月のDEX取引高は1960億ドルで、3月から26.8%減少したが、それでも全体で7番目に強い月となった。
5月2日に開催されたETHグローバル・プラグマ・シドニーのイベントでウォリック氏は、ミームコイン、非代替トークン(NFT)、ゲームファイ(GameFi)は「人間の感情や文化的なアイデアを活用しており、平均的な人にとってDeFiよりも興味深く、アクセスしやすく、触れやすいものだ」とのべた。
「金融工学はそれほど面白くない」とウォリック氏は付け加えた。「深く興味を持つ人はそう多くない」。
ウォリック氏は、金融は「誰にとっても影響がある」が、毎日考えるものではないし、「平均的な人は気にしない」とも話す。
ゲーム・映画・音楽こそが、平均的な人たちが「情熱を持ち、本当に気にかけるもの」だとウォリック氏は信じている。
「ミームが、金融化とトークン化、そして文化との間をシンプルに結びつけるものになると思う」と彼は付け加えた。
ウォリック氏は、ミームコインがDeFiや仮想通貨に人々が関心を持つきっかけとして「大いに役立つ」と強調した。
「そのシンプルさには何かエレガントなものがある」とウォリック氏は語った。「利回りも収益もキャッシュフローも何もない。それはただ、『これは私が所有したい愚かでクールなアイデアか?そうではないか』、それだけだ」。
参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/memecoins-mass-appeal-valuable-decentralized-exchanges
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Source: Rippleリップル)仮想通貨情報局