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仮想通貨ビットコインは新たな「Apple」?|2023年までに6万ドルに到達する理由とは

社会学者のエヴェリット・ロジャースが1962年に出版した「イノベーション普及学」では消費者を「イノベーター」、「アーリーアダプター」、「アーリーマジョリティ」、「レイトマジョリティ」、「ラガード」の5つのグループに分類している。

(出典:Business-to-you)

この「イノベーター理論」のグラフは現在でも多くの産業で利用されてきている。「イノベーター理論」は各グループに対し、革新的なサービスや製品がどのように普及していくかを理論立てて説明されているものだ。例えば「イノベーター」は自ら進んで新しい製品を試したり、取り入れたりする人々、一方で「ラガード」は最も保守的で新しいものに関心がない層だ。

この理論の中ではイノベーターとアーリーアダプターという2つの初期市場が全体の16%にあたり、これらに受け入れられることがサービスや製品の普及に最も重要だとしている。しかし、サービスや商品がメインストリーム市場に普及するにはその後ろの「アーリーマジョリティ」や「レイトマジョリティ」に受け入れる必要がある。もちろんメインストリーム市場に受け入れられるのは容易ではなく、初期市場の16%とメインストリーム市場には深い溝である「キャズム」が存在するとされる。

消費者の嗜好は大きく異なる

キャズムとは市場に製品を普及させるために越えるべき壁のことだ。

アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に起きるギャップである「キャズム」は、それぞれのグループの消費者で価値観が異なることが理由とされている。

例えば、イノベーターやアーリーアダプターは「新しさ」や「革新性」が重要である一方で、アーリーマジョリティやレイトマジョリティは購買で「安心」を求める。そのため、後者のグループは話を聞いたりリファレンスをコピーしたりすることを好む。このギャップは現在の仮想通貨(暗号資産)のライフサイクルと多くの類似性を持っているのではないか。

そのため、仮想通貨をより実用的に安心感を持ってもらうことはキャズムを超えることにつながり、仮想通貨業界にとって重要なことであると考えられる。

ジェフリー・ムーア氏の著書「キャズム」ではこの溝を超えるために高いサービスを提供し、実用主義者を惹きつけ、強力な評判を獲得する必要があるとしている。

スマートフォンが例となる

(出典:スタティスタ 「世界のスマホ販売台数(百万台)」)

スマートフォンは今では誰でもが保有するように一般的になっているが、業界の成長率を見ると、最初の2年間は年間で20%成長に過ぎない。その後の5年間で成長率は50%に達し、広く使われるようになった。

アップル(Apple)のiPhoneは2007年6月に発売され、最初の1週間で30万台を売り上げた。一方でその1年後に発売されたiPhone3Gは100万台を突破した。

このようなストーリーはアップルの株価(AAPL)に影響を与えているように思えるだろう。しかし実際はそうはならなかった。

(出典:トレーディングビュー「アップル株価」)

上記のように2007年後半には63%の上昇を見せたが、その後わずか5日間で22%も値下がりしている。AAPLが1ヶ月ほどで28ドルから18ドルに急落したため、2008年初めには困難時期を迎えた。

2008年第一四半期のAAPLはS&P500を29.5%も下回っていたのだ。

(出典:ComScore「米国スマートフォン市場の普及率」)

ComScoreのデータは2008年に米国のスマートフォン普及率が10%を越えるのに苦労したことが伺える。この時期は消費者は「アーリーアダプター」の段階にあるため、一般投資家は評判の投資会社からアップル株を勧められても簡単には応じなかっただろう。

ビットコイン2020vsApple2008

(「2008年のS&P500と2020年のBTC/USD」との比較:コインテレグラフ作成)

上記のグラフのように最近の調査で米国の11%がビットコイン(BTC)を保有しており、2008年12月のスマートフォン普及率と同じレベルとなっている。同様の傾向はビットコインとS&P500との価格変動における相関関係に見られる。

(出典:トレーディングビュー「アップル株価とS&P500の90日間相関」)

(出典:トレーディングビュー「ビットコインとS&P500の90日間相関」)

ビットコインは伝統的な金融商品や金よりも優位性を保つ革新的な技術であるとされるが、まだ時価総額1兆ドルの可能性を証明するには至っていない。そのために重要なのは人々の行動を変えること、さらには信念を変えることだ。

お金の定義は、仲介者に依存する法定通貨システムによって社会に刻まれてきている。さらに「お金」はしばしば、政府や中央銀行の不安定なコントロールの元にある。ビットコインはプラグマティストである「アーリーマジョリティ」にリーチするために、ある種の変容を遂げる必要があるだろう。

2010年6月に発売されたiPhone4はこれらプラグマティストの火付け役となった。その要因は720pの解像度を持つ5メガピクセルのカメラだったのか?それどもフェイスタイムの発売か?Appストアが50奥ダウンロードに到達し、旧型となった3GSモデルが99ドルに価格が引き下げられたからだろうか。

アップルがキャズムを超えたのこれら複数の要因とマイルストーンの組み合わせだったからだ。

今後に期待

すでにビットコインのメリットを認識しているにも関わらず、関心がない人々を仮想通貨に投資させようとするのは意味のないことだ。

商人や投資家向けにビットコインへと接続するための仕掛けはすでに用意されている。例えばビットペイやコインベースコマースだ。しかしこれらには改善の余地があるだろう。

2008年の株価の乱高下、20%の下落、さらには製品が市場に受け入れらるかどうかの不安に駆られ、アップルから引き上げた投資家は今になった大きく後悔していることだろう。なぜならAAPLはその後の3年間で520%上昇し、2012年初頭には78ドルに達したからだ。

ビットコインも同様の成長を遂げれば、価格は59900ドルまで上昇し、2023年の時価総額は1兆1000億ドル(約117兆9500億円)に達することになる。これは多くの人にとってありえないような話に聞こえるだろう。

ビットコインの潜在的な1兆ドルの評価額は金の時価総額である11兆ドルの10%に過ぎない。不可能な数字のように思えるかもしれないが、現在の世界で供給される紙幣や硬貨、当座預金の3%に過ぎないのだ。

参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/bitcoin-is-the-new-apple-how-btc-price-could-reach-60-000-by-2023 

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Source: Rippleリップル)仮想通貨情報局