- 民主党が暗号資産関連法案を導入しなかったことは、11月の米大統領選挙での民主党の見通しにダメージを与えると、元ホワイトハウス広報部長のアンソニー・スカラムッチ氏は述べた。
- 同氏は、トランプ前大統領の暗号資産への姿勢を支持しているが、今回の大統領選でトランプ氏に投票しない予定。
アンソニー・スカラムッチ(Anthony Scaramucci)氏は、共和党の大統領候補であるトランプ氏の最も声高な批判者になるかもしれない。
スカイブリッジ・キャピタル(Skybridge Capital)の創業者兼CEOであるスカラムッチ氏は、2017年にトランプ氏の下で1週間にも満たない期間、ホワイトハウス広報部長の地位にあった。同氏は、少なくとも1つの政治問題、つまり明確な暗号資産(仮想通貨)関連法案の成立の必要性についてはトランプ氏と意見が一致しているが、11月にトランプ氏に投票しないという。
民主党への支持を継続
民主党が法案を導入しなかったことは彼らにダメージを与えていると同氏は述べたが、それでも支持を続ける。
「民主党は恐ろしい間違いを犯した」とCoinDeskのジェニファー・サナジー(Jennifer Sanasie)氏とのインタビューで同氏は語った。
「彼らは暗号資産に対して中立的であることも、肯定的であることもできたはずだ。そして、それが選挙に役立っただろう」
米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長は、ビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)のローンチを承認する決定を、暗号資産が激動の1年を経て足元を固め直すまで延期したことで「奇妙にも業界を助けた」。だが、同氏はゲンスラー委員長にも批判的だ。
「ゲイリー・ゲンスラー委員長が解雇されることを望む」と述べ、ゲンスラー委員長とエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員の暗号資産への嫌悪感は、業界にとって「信じられない災難」だったと主張した。
暗号資産を支持するトランプ氏
同氏によると、トランプ氏は暗号資産に関しては口先だけではないという。
暗号資産予測市場プラットフォーム「ポリマーケット(Polymarket)」のトレーダーが70%の確率で示しているように、トランプ氏が11月に再選した場合、新政権は暗号資産業界にとって支持的な環境を作るだろうと述べた。
「彼らは親暗号資産派、親デジタル資産派のSEC委員を任命するだろう」と同氏は指摘。
「何が証券で何がトークンなのか、そういった議論はすべて脇道に逸れていくだろう」
トランプ氏は今年初め、中央銀行デジタル通貨(CBDC)は自由にとって危険な存在で、そのような通貨の創設を認めないとの見解を繰り返し、「親暗号資産派の大統領候補」として浮上。
トランプ氏は暗号資産による寄付の受付を開始し、ウォーレン氏を指す「アンチ暗号資産アーミー(anti-crypto army)」に対抗するために「暗号資産アーミーを構築する」と述べた。
トランプ氏は15日、暗号資産に友好的とされるJ・D・バンス(J.D.Vance)上院議員を副大統領候補に選んだと発表した。
トランプ氏を様々な点から評価
同氏は、トランプ氏が暗号資産に好意的であることは喜ばしいが、自身は「1つの論点を重視する有権者」ではないと述べた。
「私は自分自身を、トランプ氏のリアリティ症候群だと考える。私はトランプという人物をありのまま見ている。知的好奇心の欠如を見ている。民主主義に対する危険性を目の当たりにしている。大統領就任後の数年間の移行期をディストピア的に作り上げようとする、トランプ氏と一緒に働く頭脳集団の姿を見ている」
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/241245/
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Source: Rippleリップル)仮想通貨情報局